かつてSMITHさんが提案したFO-60より連綿として続く6ftグラス100%ロッドの流れを引き継ぎ、
発展させる1本としてサトリを登場させましたがもう13年目。
1997年(1998年かな?)にフィリプソン社で働いていた職人たちに会いに行ったのです。
その時、大量のフィリプソンブランクを見ることになるのですが、
ひときわ、目を引くカラーのロッドがあったのです。
ベージュに見えるのですが、もっとハニー(ハチミツ)カラーに近い
色合い。
今回のサトリは、その時に見たハニーカラーをベースとしております。
ブランクも、新設計です。
日本のトップウォータースタイルは世界的にみても
独自のものです。
私達が引き継ぎ、育て、ブラッシュアップしてきた
トップウォーターロッドの到達点がサトリ1603です。
ガイドはミルドラム社のSRMGガイドを現代解釈した、ブライトリバーオリジナルです。
通常はsicリングなのですが今回は限定的にクリスタルガイド仕様となります。
1603のブランクを少しだけ残しておりました。
なにか、面白いことをしたいと考えていたのです。
故岡田社長が作ってくれたクリスタルガイドで組み上げることにしたのです。
岡田社長なき今、新たに作ることができないクリスタルガイドです。
太陽の下で見ていただけると、じんわりと心があったまってきますよ。
キャスティングロッドは、
ガイドフットが低いほうがキャストの精度が上がります。
また見た目の美しさもアップするのです。
カーボン製のトップウォーターロッドが増えた現代、
グラスの6ftロッドは重さを理由に敬遠される傾向があります。
しかし、ルアーの動かしやすさ、ミスバイトを軽減させ、
かけた魚はばらしにくいといった利点は大きなものだと考えます。
また、オーバーハングの隙間を正確に狙いたい場合、
ロッドを絞り込んで力強い弾道のキャストを必要としますが、
この場合、カーボンだと急にキャストスピードが速くなったりして、
バックラッシュが多発します。
グラスだと、その危険性が親指に伝わりバックラッシュを回避できます。
また、タイミングの取りやすさは、
結果的に快適な釣りを継続できる利点につながります。
多くのメーカーがグラス100%の6ftロッドを作らなくなった現代にも、
サトリを作り続ける理由があるのです。