ターンしながらのポッピングに加えて、ショートジャークすることでほぼ直線的に移動しながら絶妙なスプラッシュを上げる、ソニック・ヴィータはそんなポッパー。もちろん実績も十分。

　2ndヴァージョンは、ベリーのえぐれに加え、Lリグからサーフェイスリグになったことで、そもそも高かったスナッグレス効果にさらに磨きがかかった。ことにウィード周辺では威力を発揮。少々のウィードならば物ともせずにアクション出来る。

　また、ご覧のように2ndヴァージョンは1stにはなかったシリコン・スカートが大きな特徴。これが常にゆらゆらと艶かしくアピールするのはもちろん、これによってジャークした際の直進性が目をみはるほど良くなった。

　ちなみに邪魔ならばドライバ－1本で取り外せる仕組みになっています。取り外すとテーブルターンがよりイージー。

　ところで、このプラグの製作が進行する間に、あの工房の火事から10年が過ぎた。そんなわけで、火事から復活を遂げ、今も尚継続していることを記念して、Fire Redというパターンを塗ってみた。災厄から一年目にTobaccoというプラグにこの赤一色を塗り、二年目にはMighty Eddy Miniにこれを塗った。記憶が正しければそれ以降塗っていないと思われるこのカラーを、十年目に再登場させることに。サインとは別に手描きで不死鳥よろしく鳥の絵を入れてある。

　火事の前もその後も津波ルアーズのファンでいてくれた皆さん、火事以降にファンになってくれた皆さん、とにかく支えてくれる全ての皆さんに感謝します。